トキシンのイラストレーター的“沖縄”生活


西荻窪ラブで現在は沖縄県暮らし。イラストレーター時川真一が、日々の出来事をつづります。妻のマーと2人で育児奮闘中。作品紹介はこちらにも http://tokikawa.exblog.jp 
by tokishin
カテゴリ
以前の記事
リンク
フォロー中のブログ
最新のコメント
ペン
by 堀畑裕也 at 18:03
中武賢臣
by ペン at 18:03
中武賢臣
by 白戸彩花 at 21:06
西表島
by 西表島 at 21:05
喜多見寛子
by 染井明希子 at 00:14
ライフログ
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧

素晴らしいコーヒーを飲んでしまった

素晴らしいコーヒーを飲んでしまった_a0016090_21163481.jpg「いい素材を使うこと。これがいちばん大事ですね」
 この前出版した『東京あんこ案内』の取材の時に、多くの職人さんたちが口にしていた言葉だ。
 どんなに優れた職人でも、小豆自体に力がなければ、本当に美味しいあんこは作れない。小麦粉がよくなければ、納得のいく、たいやきやどらやきの皮を焼くことはできない。
 だから、職人さんたちは、あちらこちら駆け回って良い原材料を探し、選び、手をかけて、目指す美味しさにたどり着こうとする。

「コーヒーも同じで、焙煎手法などでいくら頑張っても、豆自体がよいものでなければダメなんです」と、ミ・カフェート代表取締役の川島良彰さん。
 昨晩、こちらの試飲会で飲ませていただいた コーヒー『グラン・グリュ・カフェ』は、そんな思いから川島さんが世界各地の農園を探しまわり、特別にプロジェクトを組んで生産された豆で淹れられた、貴重な一杯だった。

 最高のコーヒーを得るための、川島さんのこだわりのひとつひとつには、とにかく唸らされた。
 農地、樹は厳選。収穫は完熟のものだけを熟練者による手摘み。豆についているぬめりをとるのも、現在の一般的なやり方では、ほんの2パーセントほどだが取りきれないので、時間はかかるが昔ながらの手法をとる。じっくりと天日乾燥。選別はすべて人の手で、ハイグレード中のハイグレードを選ぶ。袋詰めは麻袋では臭いがつくので特殊な袋を使用。船で運ぶと豆に良くない熱が加わるのでコストは数十倍かかるが空輸。しかもアメリカ経由ではテロ対策のため余計なチェックが入り、豆にダメージが加わる恐れがあるのでヨーロッパ経由をとる、などなど…。

素晴らしいコーヒーを飲んでしまった_a0016090_131053.jpg 試飲のときに飲み比べたのは3種。有名自家焙煎店のもの、デパートで販売のもの、そしてミ・カフェートのもの。川島さんのコーヒーには、ひとくちでうっとりしてしまう美味しさがあって、コーヒーの持つ酸味や旨味がとても素直に舌に伝わってきた。雑味が全くない。深く、やさしい味わい。じんわりとまろやか。素晴らしい人と出会い、握手を交わしている瞬間のように、感激の気持ちで胸がいっぱいになった。
 驚いた。この一杯に出会えたことは幸福以外ののなにものでもないと思った(いや、ホント)。

 それにしても、いい意味で困った味を知ってしまった。


 そうか、そうなんだ…。
 これがコーヒーの実力だったんだ……。
 

 
☆美味しく発売中! 『東京あんこ案内』(東京地図出版)☆
Amazonのレビューもお待ちしておりますっ(よろしく〜)!

☆トークショーの詳細です☆


 

by tokishin | 2009-11-18 01:30 | グッズ&オススメ | Comments(7)
Commented by ぐじょはち at 2009-11-18 01:54 x
知ってしまうと、気付いてしまうと・・・
あ〜おそろしや・・・



Commented by 亜露宇 at 2009-11-18 08:17 x
まさに宝石、飲んでみたい。

最近お気に入りの喫茶店ができて、すごく美味しいコーヒーを飲ませてくれます。でも、このご時世、毎日通うわけにもお財布がゆるさないんで、数日に一度の楽しみになっています。楽しみは「たまに」感じられるのが丁度いいですね。

あんこ本、表紙見る度にあんこが食べたくなる…。どうしてくれんねん!(笑
Commented by ときしん at 2009-11-18 09:09 x
ぐじょはち、

いやいや〜、おそろしいくらいシアワセな一杯だったよ。

亜露宇さん、

特別な日に、ひとりでなく親しい人たちといっしょに味わいたい…そんなコーヒーですね。
金額だけみれば高いように思えるかもしれないけど、話を聞いて、実際に飲んでみると、むしろ安いくらいに思えてくる。
日頃を振り返ってみると、どれだけ僕ら、価値のない物事にもお金を使っちゃっていることか。。。
このコーヒーにはしっかりと価値を感じました。

僕は昨晩もあんこ食べましたよー。


Commented by さとちゃん at 2009-11-18 12:06 x
コーヒー、大好きです。自分ではなかなか上手に淹れられませんが、豆を挽いたりドリップしてる時間そのものが、しあわせ~と思えます。
「素晴らしい人と出会い、握手を交わしている瞬間のよう」・・こんな言葉で表現される逸品、いつか堪能してみたいなあ。
Commented by ときしん at 2009-11-18 14:41 x
さとちゃん、

僕もコーヒー好きなので、このグラン・グリュ・カフェに出会えたことは本当にしあわせなことだなと思いました。
川島さんは以前モノマガジンの「幻のコーヒー、ブルボン・ポワントゥ」取材で知り合った方なのですが、ものすごく魅力的な人物です。
機会があれば、川島さんの書かれた「コーヒーハンター」(平凡社)という本を読まれてみて下さい!
Commented by 亜露宇 at 2009-11-19 15:06 x
なんとなく本編(日記)ななめ読みしちゃってたけど(失礼
おぉ「コーヒーハンター」の方ですか!
久米宏氏のラジオとかwowowのドキュメンタリーに
登場されてましたよねぇ〜。
Commented by ときしん at 2009-11-19 17:48 x
亜露宇さん、

そうなんですよ、コーヒーハンター!
あの本読むと燃えますよねぇ!!
<< シモキタ グラン クリュ カフェ >>